8月25日(火)から28日(金)まで、志木の森・夏のツアーを実施しました。三重の自然は大変豊かで我々に恵みを与えてくれますが、先の予測が難しい環境でもあります。その中で参加した生徒達は学年の垣根を超えて協力し合い、地元の方々のサポートも得ながらつつがなくツアーを終えることができました。ツアーの最中に山林を寄贈してくださった吉田善三郎氏に偶然お会いする機会もありました。以下に実行委員長、小田義人君(3年)の報告を掲載します。
8月25日から28日にかけて夏の志木の森ツアーを開催しました。参加生徒は19名(1年生9名、2年生4名、3年生6名)でした。
志木の森ツアーでは本校OBである吉田善三郎氏(11期)によって本校に寄贈された、三重県多気郡大台町および度会郡大紀町にある2つの山林(深山、里山)から成る「志木の森」に有志で訪れ、山林や動植物の生態系の調査、維持を中心に活動しています。1996年から始まり、現在まで続いている大切な学校行事です。今回のツアーも例年通り充実したツアーとなりました。また、今年で30周年を迎えるにあたり、周年記念式典の開催に向けた準備も行いました。
≪初日≫
東京駅から新幹線で名古屋まで移動した後、鉄道と貸し切りバスを乗り継いで鳥羽水族館に向かい館内を見学しました。午後は吉田正木さん(塾員・吉田本家山林部代表)による講習会(森のセミナー)を聴講し、森林の重要性について深く考えることができました。宿泊先はツアー開始当初からお世話になっている「語らいの里噺野(はなしの)」を利用しました。
≪2日目≫
午前は吉田さんを中心とした林業家の方々の御協力のもと、志木の森の雑木林である「里山」を訪れ、樹木の植生や発育状況を確認しました。また、ドローンを用いた撮影を行い、森の状態を上空から調査することができました。午後は大紀町から少し離れた紀北町を流れる銚子川で川遊びをしました。川の流れは"キセキの川"と称されるのも納得の美しさで、午前中の活動で火照った体には格別でした。
≪3日目≫
伊勢神宮の別宮である瀧原宮を参拝しました。そこでは散策中だった吉田善三郎氏に運良くお会いすることができました。本ツアー開催の原点とも言うべき方と交流することができ、大変光栄でした。その後、「木と森の体験施設 kiond」(多気郡多気町)内の工房をお借りして、志木の森「深山」の間伐材を利用した本校の教室の表札やコースターの作成に励みました。作業の息抜きには施設内の森に囲まれた池でカヤックを楽しみました。夕食はジビエバーベキューで大紀町の山で捕獲された鹿の肉をいただきました。夕食後にはキャンプファイヤーを行い、学年を超えた交流ができました。
≪最終日≫
伊勢神宮を参拝し、おかげ横丁での買い物を楽しんだ後、東京駅に戻り解散しました。このように今回も盛りだくさんの企画となり、参加した生徒にとって志木校生活の中で大切な思い出になったと思います。
志木の森は今年で30周年という大きな節目を迎えます。30年という時を経て成長した樹木は志木の森での活動を通して間伐材の利用法や生態系の繋がりなどについて考える機会を与えてくれる、志木高生にとっての重要な資産となっています。今年10月に本校で行われる30周年記念式典では、前回の春の志木の森ツアー(3月)で用意した「神宮杉」の苗木を本校敷地内に植樹します。さらに来年の3月に「里山」で行われる植樹祭では、本校の敷地内にある志木市天然記念物の「長勝院旗桜」の苗木を植樹する予定です。本校と志木の森の繋がりをより深めながら、このツアーが50年、100年と受け継がれていくことを願っています。最後に、志木の森の活動に携われたことを嬉しく思います。
慶応志木の森実行委員長
3年 小田 義人
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