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「第28回現代学生百人一首」(東洋大学主催)において、本校の保泉空君(3年)の作品が入選しました。このコンテストは、毎年、多くの学生短歌が寄せられる伝統的なコンテストで、今年も54,850首の応募がありました。本校からは3年自由選択科目「近・現代文学」の受講者全員が応募し、昨年に続き、2年連続の受賞者となりました。極めて高い倍率の中での入選ということで、本人にとって、この結果は大きな自信になったことでしょう。

 短歌は、一瞬で過ぎ去ってしまう感覚を、三十一文字(みそひともじ)に託して詠い上げるというものです。志木高生には、今回の保泉君のように、一瞬一瞬を大切にする感覚を持ち続けていってくれればと願うばかりです。

入選の作品

「秋風に さらわれるよう 刈り取られ 夕日の中に 残る稲機」

保泉君のコメント
「受賞の知らせを聞いたときは、本当に『やった!』という気持ちでした。この歌は、田んぼに実った稲が収穫され、稲機(稲干し)に干している様子を切り取ったものです。夕日に染まった美しい情景と共に、なんとも悲しい気持ちになりました。情報洪水といわれる現代社会の中で何気なく過ぎ去ってしまう日常のどこかに、歌を読む気持ちのような小さな感動を見い出せる素敵な人になりたいと思います。」