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3月15日(火)から18日(金)にかけて、恒例の志木の森ツアー(春)が行われました。今回の参加生徒は14名(1年生2名、2年生5名、3年生7名)。昨年春に比べると少数でしたが、昨夏のツアーが台風の影響で大半が雨天だったのに対し、今回は幸いにも4日間すべて晴天に恵まれ、穏やかなツアーとなりました。

初日の15日は、まず新幹線で名古屋に、次いで近鉄特急しまかぜ号で鳥羽に。近鉄特急は参加生徒のかねてからの希望で実現したものですが、その豪華さに生徒・引率教員は一様に驚いていました。昼食後は、鳥羽水族館でニュース等でも話題のダイオウグソクムシの脱皮の様子や、アザラシやアシカのショーなど、広い館内を思い思いに楽しんだ後、一路宿へ。夜はいつもコーディネーターを務めてくださっている吉田正木さん(塾員・吉田本家山林部代表)のお話を拝聴しました。翌日夜には「トトロがわかれば伊勢神宮がわかる」と題して本校の中地 譲治教諭による講義も行われましたが、両日の多分野にわたるお話は、参加生徒たちの多様な関心に応えるものとなったことでしょう。

20160328_forest_spring003.JPG2日目・3日目の午前中は、いよいよメインの慶應志木の森での作業。吉田さんや吉田本家山林部の皆様の親身なご指導のもと、2日目は「里山」で来春の記念植樹予定地の樹木の伐採を、3日目は「深山」で成長した樹木の枝打ち作業と一部樹木の間伐を行いました(枝打ち作業については今回が初めて)。リピーターの諸君が率先して作業する一方、今回ツアー初参加の諸君も、未知の体験に嬉々として取り組む様子が印象的でした。引率教員も作業に参加しましたが、一本の木の枝打ちといっても自分が想像していた以上に時間のかかる作業であり(無論、素人ということもありますが)、その分、林業に携わる方々が日々一本一本の木に手間暇をかけて向き合われていることがひしひしと伝わる貴重な機会となりました。

20160328_forest_spring010.JPGこのほか2・3日目の午後は、恒例の熊野古道伊勢路のハイキング〔2日目。今回は国道42号線の道の駅海山から美しい石畳道や江戸末期の俳人可涼園桃乙の句碑を経て金剛寺・尾鷲神社に至る馬越峠コース(三重県北牟婁郡紀北町〜尾鷲市)〕やレクリエーション(今回はサイクリング・ピザ作り&薪割り体験)・鹿肉のバーベキュー(いずれも3日目)、瀧原宮参拝(最終日。度会郡大紀町)が行われたほか、今回は熊野古道ハイキング後に三重県立熊野古道センター(尾鷲市)、最終日には三重県総合博物館(津市)見学もそれぞれ行われ、いつもながら盛り沢山の旅程となりました。次のツアーは夏季休業中を予定しています。まだ参加したことのない1・2年生の諸君、さらには4月から新たに本校に加わることになっている新入生の諸君、一人でも、あるいは友人を誘ってでも、是非一度ツアーに参加してみてください。思いがけない発見が待っていると思います。

20160328_forest_spring001.JPGなお、志木の森ツアーに関連して、今回のツアーに先立つ3月13日(日)に慶應義塾高等学校にて行われたプレゼンテーションイベント「TEDx Keio High School」に、本校からSpeakerの一人として慶應志木の森運営委員長の石岡 拓途君(2年)が登壇、吉田さんなどのアドバイスを受けながら、1年次以来本ツアーに参加して得た知見や思いを披露しました(イベントは慶應義塾の公式ウェブサイトでも紹介されています)。その内容は、後日Youtube上で公開される予定とのことです。皆様どうぞご期待ください。

【参加生徒の声】(ここが良かった!)

・自然と人間が切り離されて日常生活していることを強く意識させられる。空気がおいしくていい(R.O君)
・志木高の所有する深遠かつ雄大な森林を心ゆくまで堪能できる贅沢さ。(S.A君)
・何回来ても何かしら新しい発見があること。(T.I君)
・普段生活している環境を離れ、非日常的な環境・体験を行うことができる。(Y.K君)
・林業の実務(?)というか、実践的な体験ができるのはかなり大きいと思う。(S.O君)
・木に囲まれた生活を送れること。森・林業に対する理解がとても深まったこと(I.T君)


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