5月14日(土)に行われた自然観察会には92名の参加を頂き、24℃を超えない穏やかな晴天の中、無事に実施・閉幕することができました。2007年に始めて9年目にあたる今回、参加者数は累計で1,244名を超えましたが、ここ数年、本校近辺にお住まいの方の参加に加え、保護者、受験希望者の方々が新たに参加されるなど、参加のあり方が多様になってきたことが伺えます。

観察会は、いつも通り14:00-16:00の2時間にわたって行われました。3年目に突入したオープンスタイル(参加者に校内を自由に散策していただく形)の観察会で、本校3年生の生物履修者がインストラクターとして要所要所に立って、訪れた参加者の方々に周囲の植物について解説を行いました。

例年5月中旬は、多くの植物の開花期の狭間にあたるため、見どころとなる花はほとんどありませんでしたが、そのような中でも、インストラクターの生徒たちは、3回の事前講習で得た基礎知識と、それぞれが工夫を凝らした説明で来場者に熱心に解説をしていました。「ベストインストラクター」を決定する投票もあわせて行われました。

自由散策の前後に20分ずつ、希望者による自由参加型の講習会を今年も行ないました。演目は例年同様「未知の植物を調べるにはどのようにすればよいか?」についてで、「検索図鑑」というものを用いて、具体的にどのように知らない植物を探し当てるのか、お話させていただきました。

なお、開催当日の朝、本校の防火用水池で抱卵していたカルガモの巣箱から、ヒナが始めて人前に「お目見え」する、という出来事がありました。参加者の方々には、開会までの待ち時間をカルガモのヒナを眺めながら穏やかに過ごして頂けたようです。

9月24日(土)には「秋の自然観察会」を開催します。ドングリや落ち葉などを拾い、分類していく予定です。皆さまのご参加をお待ちしております。

当日の風景