2018年5月26日、第24回自然観察会を開催しました。薄日のさす曇天で、最高気温が25.5°Cと過ごしやすい気温でした。そのせいでしょうか、過去最高の140名のお客様に参加いただきました。熱中症やスズメバチによる刺傷などの傷病者を出すこともなく、無事閉会を迎えることができました。ここ数年、本会は3年生の生物選択者による案内で運営しています。10か所に分散したインストラクターの生徒が、自由散策形式で見学されている参加者に解説する形式ですので、受入れの余力はまだあるようです。

今年もインストラクターになるためには3回の事前講習会を受講修了する必要があります。この条件をクリアした31名の生徒が解説の任にあたってくれました。

当日は、本校教諭による開会挨拶と散策時の注意の後、お客様には地図に示されたポイントを目指して自由散策していただきました。各ポイントには生徒が待機していて、その場所で観察できる植物を説明しました。今回も昨年同様、校内に生育する植物の開花期が一段落した後で、それほど多くの花は見られませんでした。それでもアンズ、オニグルミ、ポプラなど、果実や種子が地面の残る樹木、ハルジオン、ヒルガオ、ムラサキカタバミなど、今でなければ見れない春の花々を楽しんでいただきました。

閉会式では生徒たちから直接お客様に対してご参加への御礼をさせていただきました。生徒にとっても一般の方に対して説明するという機会は得難いものです。初回で自分よりも植物に詳しいお客様にあたったり、苦労した生徒もいましたが、まちがいなく、良い経験になったようです。観察会終了後に「9月の会もインストラクターをやって良いですか?」という生徒が一人ではなかったのは、楽しかったか、リベンジを望んでいるように見えました。

閉会式後は、希望者の方にお残りいただき、生物教室で簡単な講習会を開催しました。演題の一つは毎年恒例の「検索図鑑のすすめ(初心者に勧める植物図鑑)」です。自然科学系博物館不在の志木・新座・朝霞地区にお住まいの方が、植物に興味をもって「その名前を知りたくなった」とき、どうすればよいか。「その時」に困らないように、必ずお話しすることにしています。また、「志木でブラタモリ」と題して、これも昨年から志木周辺の地形と地質について話をさせていただいています。電車で本校を訪れるときに、「河岸段丘を通らずに来ることはできない」などの話をさせていただきました。

今回も、OB(10回生他)の参加をいただきました。また、OB会である志木会からは今回も飲み物の提供をいただき、熱中症の予防などに努めてくださっています。

今年も保護者のご参加がありました。「ベストインストラクター」の投票を参加者にお願いしていますので、「公平・公正な」投票をお願いしています。中学生の参加も増えているようです。

次回は9月22日の土曜日14~16時、ドングリなど秋の実や花をテーマにしたものを予定しています。皆様のご参加をお待ちしております。

【自然観察会の風景】 一貫教育校間見学で来校された慶應義塾高等学校の前田先生にお願いしました。