2018年9月22日(土)14:00-16:00、第25回自然観察会を開催しました。前日からの雨が心配されましたが、雲間に陽射しの差し込む過ごしやすい陽気のなか、71名の参加を頂きました。蚊が多いシーズンなのはある程度やむを得ないとは言え、スズメバチの目撃報告もなく、無事に会を閉じることができました。

来場者に対して相対的にインストラクター生徒の数が多い秋の会は、参加グループごとにエスコート役としてインストラクターを3名ずつ割り当てる方式をとっています。今回は、事前講習の段階で「樹木」「草本」「どんぐり・虫こぶ」それぞれに関する専門家をつくることを目論みました。このインストラクターは、3回の事前講習会を受講終了していることが参加条件になります(今回は36名)。

当日は、本校教諭による開会あいさつと諸注意の後、各グループ(全12グループ)に分かれて散策を開始しました。

構内で観察できた植物は、コナラ、シラカシ、クヌギ、マテバシイのドングリをつける樹木、林床などで咲くヤブラン、ツルボ、ヒガンバナ、ノブキなどの草本です。また、今年からの試みとして虫こぶの紹介をはじめました。特定の植物につく虫こぶ類は、一見すると気持ち悪いですが、「か弱い」昆虫の幼虫が自然界の中で生き抜くために手に入れた巧妙な手段です。生徒たちはそれぞれ工夫を凝らし丁寧に説明・紹介していました。来場者の方々からも生徒へのお褒めの言葉をしばしば頂きましたし、生徒からも終了後は満足したことを伺える感想を聞くことができました。

参加者の皆さんに、グループのインストラクターを評価するアンケートをお願いしていましたが、生徒たちは評価の良し悪しよりも、自分がどのように相手に映るのかを正しく知りたいと思う気持ちが強いようで、「評点」よりも「コメント」を見たいという意見が聞かれました。

来年も、5月と9月に実施を予定しています。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

【自然観察会の風景】 一貫教育校間見学で来校された横浜初等部の藤本先生にお願いしました。