今回で8年目となるオーストラリア Toowoomba Grammar Schoolとの国際交流、その20日間プログラムが、渡豪:7月24日(火)~8月12日(日)、受け入れ:12月3日(月)~23日(日)の日程で行われました(8日間プログラムについてはこちらをご覧ください)。

 以下に、このプログラムに参加した本校2年、竹田陽輝君の感想を掲載します。

 夏休みに入って間もなく、私はオーストラリアへ出発しました。私は海外での経験がほとんどなかったため、三週間無事過ごすことができるか非常に不安でした。しかし、同時に自分の英語がどれほど地元の人たちに通用するかなと、小さな期待もありました。

 授業や日常生活が始まると同時に、日本との文化の違いを多く発見し戸惑いました。当然のことながら、周囲の環境が全て英語であったり、朝食がかなり控えめであったり、就寝時間が早かったりと、普段の生活から自分の経験したことのないことばかりで、初めの一週間は不安の毎日でした。

 しかし、ホストブラザーやホストファミリーが非常に接しやすかったこともあり、十日も経つとだいぶ慣れてきて、家族の会話に入ることができるようになり、授業の内容が少しずつ理解できるようになりました。現地の人々は会話を重んじており、日本と比べてしゃべる機会が多かったので、少しずつしゃべれるようになっていくことに喜びを感じました。週末は街案内をしてもらったり、大きな動物園に行ったり、日本庭園を模した公園に行ったりと、現地の文化に触れつつ、ホストブラザーやホストファミリーとたくさんコミュニケーションをとりました。緊張していたこともあり、三週間はあっという間に過ぎてしまいました。

 そして、冬にホストブラザーが私の家にホームステイしました。ホストブラザーとはオーストラリアで大変仲良くしてもらったので、私も日本の文化をより多く学んで欲しく、張り切っていました。学校では先生方と干し柿や畳を作ったり、鰹節を削ったりしたようです。他にも一緒に日本の工芸品のからくり箱を買いにいったり、そば打ちを体験してもらったりしました。

 私は水泳部に所属しているので、部活にも参加してもらいました。特に朝練では、開始時間に間に合わせるために四時半に起きてもらうこともあったので、彼にとっては負担だったように思います。さらに、オーストラリアは土曜日に学校がなく、志木高の土曜に授業があるカリキュラムにも驚いていました。

 日常生活のコミュニケーションは、可能であれば両親が直接伝えるように努め、わからない場合は私が通訳をするという形をとりました。時折、面倒になり、雑な対応をしてしまったなと反省する部分や気を遣いすぎて少し変な空気になることもありましたが、両親の協力のもと充実した日々を送れました。現地の学校で成績優秀であったホストブラザーの勉学に対する貪欲な姿勢は、私としても考えさせられることが多くいい経験ができました。これからも、ホストブラザーとの関係を大切にしつつ、この経験をこの先につなげようと思います。