9月20日(金)の放課後に、3年生対象の講演会を行いました。講師には、NPO法人Serenity(セレニティ)代表の田口まゆさんをお招きしました。
田口さんは、中学1年の時に父親を自殺で亡くした過去をお持ちです。自死遺族(ご家族などを自殺で亡くされた方)の当事者として、社会からの差別や偏見に直面したと言います。そのご経験から、NPO法人を立ち上げ、現在は自死遺族当事者として各地で講演活動やイベント開催などを行っておられます。
今年度、3年生の自由選択科目「社会C」では、自殺の問題についても扱っています。そこで田口さんをお迎えし、自死遺族当事者としての思いや経験を語っていただく場を設けました。
当日は生徒・教員合わせて約30名が参加し、生徒たちは熱心にメモを取りながら真剣に聞き入っていました。質疑応答の際には多くの質問が出ましたが、彼らの素直で率直な言葉に田口さんはとても丁寧にお答えくださり、活発な意見交換ができました。講演が終了してからも、会場に残って田口さんとお話ししていく生徒もおり、参加した生徒の心に強く響く講演になったことと思います。
快く講師をお引き受けいただき、貴重なお話をしてくださった田口さんには、厚く感謝申し上げます。
志木高生たちには、世の中でどういったことが起こっているのか、他人事ではなく自分の目で見て感じ、考えられる人間になってもらいたいと思います。