7月19日(火)から22日(金)にかけて、夏の志木の森ツアーが開催されました。参加生徒は志木の森運営委員長の石岡拓途君(3年)を中心に30名(うち1年生3名、2年生8名、3年生19名)と昨年度に比べ2倍以上となりました。(志木の森については「志木高豆百科」をご参照ください。)
 昨年の夏は台風の影響で日程の大半は大雨に見舞われ、行程を大きく変更しましたが、今年は、前半2日間が天候にめぐまれ夏の志木の森を存分に体感することができました。

 初日はまず、新幹線で名古屋にいき、名古屋城本丸御殿および天守閣を見学しました。6月から復元、公開されている本丸御殿では新しい木のにおいも気持ちよく、豪華な内装に圧倒されました。また、使われている大きな木材に節が一つも見当たらないことに皆驚いていました。その後一路バスで宿舎である「語らいの里噺野」へ向かいました。
 夕方には「森のセミナー」と題して、いつもコーディネーターを務めてくださっている吉田正木さん(塾員・吉田本家山林部代表)に森林が私たち人間や環境に与える影響や、環境問題、伊勢志摩サミットでつかわれたFSC認証の木材などについてのお話をしていただきました。

 2日目は慶應志木の森深山・里山での樹高の測定を行いました。各自が班ごとに分かれ測定し、それぞれのエリアで、シカの食害の状況などを調査しました。
 午後はカレー班、キャンプファイアー班、まき割り班に分かれて活動しました。カレー班はシカ同様害獣であるイノシシの肉をつかったカレーを作り、生徒諸君から好評を博しました。
 夜は本校の前北馨教諭(国語)、樋口聡教諭(地学)、井澤智浩教諭(生物)による自由参加の講義が行われました。各々自分の参加したい講義に参加し、学校とは一味違う実地での講義に耳を傾けました。

 3日目は来年の春に志木の森ツアー20周年の記念植樹を予定している慶應志木の森里山で、今年の春に引き続き樹木の伐採搬出を行いました。
 午後には多少天候が崩れかけたものの、2年ぶりのカヌー(カヤック)に挑戦しました。川の支流まで来ると3年生を中心に川に飛び込み、中には宙返りをして飛び込むアクロバティックなシーンも見られました。宿舎へ戻ると各自シカ肉のバーベキュー・飯盒炊さんを行いました。飯盒炊さんでは今回で4回目になるリピーターの諸君が慣れた手つきで火加減を調節し、完璧な炊飯を披露してくれました。

 最終日にはまず、恒例の瀧原宮(皇大神宮(伊勢神宮内宮)の別宮のひとつ)に参拝ののち、松阪に移動し、各自で昼食・市内観光を行いました。

 以上、例年どおり盛りだくさんの行程となりました。
 料理などのシーンではリピーターが中心となって普段の高校生活では触れ合うことの少ないメンバー同士がチームワークよく動いている様子が印象的でした。今回初参加の生徒も宿舎の池の掃除を手伝うなど各人がツアーをより良いものにしようと積極的に努力している姿が見られました。

 次回の志木の森ツアーは春休み中の3月を予定しております。20周年式典で塾長をお招きして植樹祭を行うなど一層充実したツアーになる予定です。今回参加できなかった生徒もぜひ参加してみてはいかがでしょうか?