フィールドワーク:鴨川シーワールド
東京・千葉の水族館テーマパーク「鴨川シーワールド」は、「海の世界との出会い」を コンセプトに、1970年10月にオープンしました。自然環境を再現した生態展示とパフォーマンスにより、生命(いのち)のぬくもりに感動し、生命とそれをとりまく環境の大切さを学ぶことができる環境提供をしています。具体的には「教育活動」「野生生物の保護活動」「飼育下繁殖の推進と研究」「地域との連携」という4つの取り組みを行っています。
飼育員との質疑応答(2014/8/21)
Q1. ナック(人の声に似た声を出せるイルカ)に訓練する際苦労したことはありましたか?
A1. そもそも、トレーニングというのはイルカの体調に合わせて地道にやっていくものですので、今の人の声を真似するというのはいつも通りの訓練であり、特に苦労は無かったです。
Q2. イルカに対する訓練はストレスにはならないのですか?
A2. イルカを訓練する意図というのはストレスを発散させるものです。また、そもそも水族館というのはただパフォーマンスをみせるものではないです。イルカの能力などといったものをお客にみせるものです。
Q3. 改めて、映画[the cove]のイルカ漁についてどう思いますか?また、現在の水族館の方針はどうなっていますか?
A3. イルカ漁業というのは日本文化だから完全には否定できません。だから必要以上に取らなければいいのではないかと思います。また、現在水族館はイルカを沢山繁殖させる方向に変わってきています。
Q4. しかし、我々日本人は多くの人が日本でイルカ漁業が行われていることを知らなかったのですが、それは日本の文化と言えるのでしょうか?
A4. それは世代の違いに影響があると私は思います。戦後、食料が無かった時、日本人はクジラからタンパク質を得ていました。そのようなことを考えていれば、日本の文化といえると思います。もっと歴史について考えるべきだと思うのです。
参考資料
鴨川シーワールド公式HP(http://www.kamogawa-seaworld.jp/research/activity/ 閲覧日:2014年12月19日)